港湾運送事業
国内主要港において、コンテナを中心とする貨物の船舶積み卸しを統括管理する等、港での物流サービスを提供。また、船舶の輸出入、船籍登録および石油掘削リグをはじめとする特殊船舶の代理店業務等、船舶関連サービスを提供。

日本を支える“港”の物流を担う

周囲を海に囲まれた日本において、船による物資の海上輸送は必要不可欠です。海外と貿易で取引される商品の多くが、港を経由して輸出入されています。「港湾運送事業」とは、そうした港における物流全般のことを指します。海上輸送の世界では、ひとつひとつの商品の大半が、コンテナと呼ばれる金属製の大きな箱に収納され、コンテナ船で運ばれています。三菱倉庫は、コンテナ船が停泊するコンテナターミナルを運営しています。事前に立案した計画通りに積み卸し作業を安全に完了させ、スケジュール通りに船を出航させることが最大のミッションです。そのミッションを達成するため、様々な立場の多くの人が力を合わせます。貨物の輸出入書類の確認をする人、船舶の形状や寄港地などを考慮しながらコンテナ積み卸し作業の計画を立案し、船の入港後に、作業の監督をする人、コンテナヤード内の作業を管理し、無線を使って荷役機器に指示を出す人など、仕事内容は様々です。多くの関係者とコミュニケーションを取りながら、不測の事態にも臨機応変に対応する力が求められます。

主な仕事内容

  • 輸出入貨物の通関状況の確認
  • 船舶で輸送される貨物の積み卸し作業の計画立案、管理・監督
  • 船舶の入出港時や停泊中に必要な手続きの代行
  • 船籍の登録
  • 石油掘削など海洋資源の開発に関わる資機材の輸送

三菱倉庫の「港湾運送事業」の特徴

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コンテナ積み卸しの作業効率

横浜港南本牧埠頭MC-1、2コンテナターミナルのコンテナ積み卸しの作業効率が、世界的に高い評価を受けています。同ターミナルは、ガントリークレーン1台あたり50本/時の作業効率を誇り、世界平均を大きく上回っています。 スピードと高い安全性の両立されたコンテナターミナルは、海外からも注目を集めています。

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最新鋭のコンテナターミナル

2015年に運用を開始した横浜港南本牧埠頭MC-3ターミナルは、世界最大級のガントリークレーンや、日本初となる水深18m以上の岸壁を備えています。近年、普及が進む超大型のコンテナ船に対応できるコンテナターミナルとして、国内外の注目を集めています。

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自社でコンテナターミナルを運営

横浜港南本牧埠頭MC-3コンテナターミナルと、大阪港C9コンテナ埠頭を自社で借り受け、運営しています。自社運営ターミナルのメリットを活かし、国内物流ネットワークと連携することで、新たなロジスティクス・サービスの構築を目指します。

最近のトピック

海洋資源開発に関わるロジスティクス業務も、三菱倉庫の仕事の一つです。最近では、日本海の石油・天然ガス掘削プロジェクトにおいて、沖合約130kmで使用する石油掘削リグの代理店業務や掘削機械、測定機器など資機材の輸送業務を行いました。