物流用語集

あ行

アーム
棚板を支える片持ち部材のこと。
アイテム
商品(品目)をさすことが多い。SKUと同意で用いる事も多いが、企業によっては商品のくくり(単位や色等は関係なく)使用するところもある。
アイドルタイム
ロス時間。作業時間の中で、作業員の指示待ち・機材の故障等で作業が止まっている時間帯。
アウトソーシング(outsourcing)
業務の一部を外部専門業者に委託すること。日本では物流分野の一括アウトソーシングはサードパーティロジスティクスと呼ばれている。
揚地変更
荷主の都合により、船荷証券(B/L)に書かれている揚地ではなく、別の揚地に変更のうえ荷渡しを行うこと。変更にはB/Lのオリジナル全通が必要。
アソート/アソートメント
取りまとめ梱包。ピッキングした複数の商品を、まとめて梱包すること。
アンカー
固定ボルト。ラックを床に固定する部品のこと。
安全在庫
リードタイムを勘案し、在庫切れをおこさない在庫数。需要の繁簡に対応し、品切れ・欠品を防ぐサービス水準を維持する数量。
安全バー
移動ラックに取り付けられる安全装置のこと。 接触すると移動停止する装置が一般的。
安全ポール
フォークリフトなどによるラックの損傷を防ぐためのポールのこと。

移載装置
荷物を受け渡すための装置。フォークリフト・ベルトコンベア等の機器が代表的。
易損品
ガラス製品等の壊れやすい商品。
一括配送
共同配送。複数の荷主が配送便を共用して混載配送すること。
一貫物流サービス
荷主に対し、輸送、保管の機能だけでなく、総合的な物流のあらゆる機能を荷主に提供するサービス形態。
一期
保管期間の単位。1ヶ月を3つに分け、第一期は1日~10日・第二期は11日~20日・第三期は21日~末日としている。
インコタームズ(Incoterms)
1936年に国際商業会議所(ICC)によって定められた貿易条件の解釈に関する国際ルール。貿易条件は当事者間の、①費用負担の範囲、②危険負担の範囲(貨物の受渡時点)を同時に示しており、実際の貿易取引における契約条件として広く使われている。
インコタームズは、数回の改正を重ねて、その度に義務と責任の範囲が変更されているため、使用する際には最新のものである2020年版に基づく旨を併せて規定する必要がある。
一般貨物
特殊貨物以外の、特別の荷扱いや積み付けを必要としない貨物の総称。
移動ラック
棚の1種。床面を棚が移動でき、保管時はラック間を密着させ保管面積が少なくてすむ。
インストアマーキング
独自に使用するソースマーク(バーコードラベル)のこと。使用範囲が限定されている。
インターモーダル
異なる輸送手段の結節点の意
イントラネット (intranet)
企業内ネットワークの中で、WWWサーバーやウェブ・ブラウザなどインターネット技術を活用したオープンな企業内コンピュータネットワーク。
インボイス
輸出入時に使用する送り状等のこと。出荷案内書・物品明細書・価格計算書・代金請求書をまとめた書類。
インランドデポ
内陸部に設置された保税蔵置場を備えた物流拠点

ウィング車
トラックの荷役機器の1つ。バン型車輌の荷物室の側面から天井部分までを一体的に跳ね上げて、側面から積み下ろしを容易にする方式のトラック。フォークリフトによるパレット荷役が容易になる。
ウインチ
クレーン装置の1つ。巻上装置のことをいう。ウインチ操作レバーを操作するとモーターがドラムを回転させワイヤーを巻き下げする。
ウインチ付ヒンジドフォーク
フォークリフト形状の1つ。接近できない場所での荷の引き寄せや低い場所にある荷の引き上げ作業をウィンチにて処理可能。原木の運搬やダンピング作業や通常のパレット作業にも幅広く対応。

エアクッション
緩衝材の1つ。空気を入れたプラスチックフィルムなどを利用しての緩衝材。軽く、形も自在に出来る。利用時に空気を入れるものは、使用前の量を小さくできる。
AEO制度
AEOに係る項目はA欄を参照のこと
エコマーク
エコロジーマークの通称。環境保全に役立つ商品にマークをつけ、消費者に推奨、普及させることで環境汚染の低減と環境保全意識の高揚を図っている。

オーダーエントリーシステム
発注情報登録システム。営業が受注した注文をキーボードで入力する方法、携帯情報端末を利用するEOS、注文を認識装置のOMR、OCRで読み取る方法などがある。
オーダーピッキング
伝票ピッキング。発注されたオーダー(伝票)単位にピッキングを行なう方法
オーバーハング
保管物が棚からはみ出している状態のこと。
オープントップコンテナ
かさ高物、重量物に利用し、屋根部分開放可能なキャンバスカバーで覆われているコンテナ。カバーを開き、上部から荷役が可能である。
乙仲
海貨業者(海運貨物取扱業者)の通称。
1939年に設立された海運組合法(戦後に廃止)で、定期船貨物の取次ぎをおこなう業者を乙種海運仲立業者と呼んでいたことに由来。
オリコン
折り畳みコンテナのこと。オリコンは商標登録されている商品名。未使用時に収納スペースを縮小できる。

か行

カートン
ダンボール箱のこと。
カートンクランプ
フォークリフト形状の1つ。特長箱型の荷を両サイドからはさみ、破損することなく運搬可能。段ボール箱入りの荷、木枠ものなど、軽くて大きな容積の荷に最適。
カートン出し/カートン発送
ケース出荷。カートンを開梱してアイテムごとにピッキングをしての発送作業ではなく、カートンを開けずに発送すること。
カーフェリー
自動車航送船。旅客や貨物を乗せた自動車を運ぶ船舶。
海運アライアンス
定期コンテナ船社に よる世界規模の戦略的協定。Maersk Line(デンマーク)とMSC(スイス)が結成した「2M Alliance」、ONE(シンガポール)、Hapag(ドイツ)、YM(台湾)にHMM(韓国)が加盟する「The Alliance」、CMA CGM(フランス)、COSCO(中国)にEvergreen(台湾)が加盟する「Ocean Alliance」の三大アライアンスが存在する(2021年4月現在)。
回転ラック
水平又は垂直に回転し、指定した間口を所定の場所に回転移動できるラック。省スペースで運用可能。小物向き。
ガイドレール
フォークリフトトラック、AGV等の走行を案内するためのレールのこと。
カウンターウエイト
バランスをとるための重り。クレーンやフォークリフトの旋回体の後部にある(取り付ける)おもり。
かご車
ロールボックスパレット。運搬台車の一種で、格子状または網状の枠で作られたかご状の容器にキャスターを取り付けたもの。
過剰在庫
所定の在庫数値より、多く保管している在庫。
貨物追跡システム
輸配送中の貨物の、状況把握を行なうシステム。集荷から配達までのそれそれのポイントでデータを収集し状態を把握する。
為替予約
銀行との間で、将来の決まった期日に、ある通貨を、決まった値段で売るまたは買う約束をする取引
緩衝材
クッション材。カートン内の荷物が、破損等しないために入れるクッション。
間接貿易
一般的には、商社を介して行う貿易のこと。代理店契約や販売店契約を締結し、現地買い付けや販売を代行してもらう形態もある。
幹線共同運行
幹線輸送を行なう事業者が、同一路線を持つ事業者と共同して運行すること。
幹線輸送
地域間を大量輸送手段で運搬すること。
カンチレバーラック
棚の1種。片持ちはり構造になったラックのこと。キャンチレバーラックともいう。
ガントリークレーン
コンテナ船からコンテナを積み下ろしするため、岸壁に設置された大型専用クレーン
完納
完全納入。分納した商品が全て納品完了すること。

危険品倉庫
倉庫業法において第七類物品(消防法第2条の危険物および高圧ガス保安法第2条の高圧ガス)を保管する倉庫のことをいう。
危険物
法令によりその貯蔵、取扱い、輸送、保管などについて規制されており、一般的には発火性または引火性物品、爆発性のある火薬、放射性物質、高圧ガス、毒物および劇薬などのことをいう。倉庫業法では施行規則別表で、第七類物品として消防法で定める危険物及び高圧ガス保安法で定める高圧ガスを指定しており、施行規則ではその第七類物品を保管する倉庫を危険品倉庫として定めている。
寄託
保管品を依頼する方法。倉庫寄託約款を定めて倉庫事業者は営業している。
基本型
1間口だけで自立しているラックのこと。
キャビン
運転席。
キャブオーバー
車体の形状の1つ。エンジンが運転室や車室の下に設置された貨物車
共づり
1つの荷を2台以上のクレーンで吊ること
共同海損
船舶の運航上止むを得ない理由で、一部の貨物が海中投棄などで犠牲にされたり、余分の支出が生じた場合、これによって生じた損害や費用を荷主が共同して負担する損害(分損)。英語ではGeneral Average(G.A.)という。
その起源は、外洋航海が危険であった紀元前に遡る古いものであり、ローマ法の航海に関する規定にも「投荷」の法があった。
共同配送
複数の企業が配送網を共有化し、荷物を積合わせして配送コスト削減を図る配送形態。
共同保管
複数の企業が同じ倉庫に商品を保管し、同一の出荷先への納品等に対応する形態。
筋かい
支柱枠を構成する斜め材のこと。

クレーン
代表的な荷役機器。動力を用いて荷を吊り上げ、上下または水平移動する機械。トラックやフォークリフトにも搭載される。
クレート梱包
木枠による梱包方法のひとつで、「透かし箱」ともいう
クローラクレーン
クレーンの1種。クローラベルト(履帯)を装備した台車の上にクレーン装置を架装したクレーン
クロスドッキング・システム
仕分・配送方式の1つ。工場と小売の間の中継拠点において、到着した商品を在庫することなく、方面別に仕分け、トラックに積み替えて配送する仕組みのこと。通過型流通センターの運営方式の代表的なもの。

軽量ラック
1棚当たりの積載荷重が150KG以下のラックのこと。
ケース梱包
貨物を木枠を合板で覆った密閉箱とする梱包方法のひとつ
結束
複数の物品を、ひも、バンド等でまとめて縛ること。
月波動
月度による物量の変化をさす。一般的には締めとの関係上、月初と月末の物量は多い。
欠品
出荷指示のあったアイテムの在庫がないこと。物理的にないことだけでなく、予約等により確保できない場合もある。
検品
商品が納品された際に、指定した内容、品質と合致するかの検査。数量や破損、商品の違い、グレード等をチェックする。

コア・コンピタンス (Core Competence )
企業の中核でオリジナルな能力。他社に真似のできない、自社ならではの価値提供ができる能力のこと。
公共倉庫
国または地方自治体が運営している倉庫。主要港湾地帯にある公設保税倉庫、公設上屋、通関のための一時保管を行う保税倉庫などがある。
航空コンテナ
航空機用コンテナ。航空機に適した独特の台形の形状をしているものか多い。軽量に作られている。
港湾倉庫
港湾に立地する倉庫。船舶輸送にかかわる貨物を保管するために港湾に立地する。
コールセンター
一般的には、電話による対応窓口のこと。顧客対応窓口と社内対応とに大きく機能が異なる。一ヶ所に集約することによりクレーム等処理や情報収集がスムーズになる。
国際商工会議所(ICC)
フランス ・ パリ に本部を置く国際通商組織。ICCと呼ばれる。世界130ヶ国以上の国内委員会とその会員である企業・団体で構成される。国際的な経済協力と経済発展を推進、国際貿易、投資などの問題を検討し、意見表明する活動を行っている。
国際仲裁裁判所
複数の国にまたがるビジネス上の紛争を仲裁・解決(国際商事仲裁)する民間機関の総称。国際商業会議所(ICC)の専門機関である国際仲裁裁判所(ICC International Court of Arbitration)のほか、ロンドン国際仲裁裁判所(London Court of International Arbitration)、アメリカ仲裁協会(The American Arbitration Association)、日本の国際商事仲裁協会(JCAA:The Japan Commercial Arbitration Association)がよく知られている。
国際複合一貫輸送
同一の運送人が2つ以上の異なる輸送手段を用い、貨物の引受から引渡しまで一貫して運送を行うものをいう。広く行われているのは、海上コンテナを利用した海上と陸上の複合一貫輸送だが、航空と陸上、あるいは海上と航空を組み合わせた「シーアンドエア」といった輸送も行われている。
個建
アイテムやケース単位等の所定の単位での課金方法をさすことが多い。単位で貨物を管理することを言う。
固定ラック
移動ラックに対して、動かすことができない棚の総称。
固定ロケーション
商品を決まった位置に保管する管理方法。棚番と商品が1対1になる為、管理しやすい。
混載便
複数企業の商品や目的地が異なる商品等性格が異なる貨物を、纏めて輸送すること。
コンソリデーション(混載)
コンテナ1本に満たない小口貨物を集めて1本のコンテナに積むこと
コンテナ
標準化された形態、形状で作成された輸送容器。一般的には海上コンテナ、航空コンテナ、鉄道コンテナ等をさす。
コンテナ・ターミナル
海上輸送と陸上輸送の結節点となる港湾設備。荷役・搬送機器を備えており岸壁のコンテナ船から海上コンテナの積み下ろしする施設。コンテナを保管(保税のまま一時蔵置する)役割も持つ。
コンテナ・フレート・ステーション(CFS)
同じ仕向地の小口貨物を1本のコンテナに積み込み、また同じ仕向地からの一本のコンテナから小口貨物の積み下ろしを行う施設。
コンテナヤード(CY)
コンテナを搬入して蔵置・保管し、コンテナを積み下ろしする場所のこと
コンベヤ
荷役機器の1つ。貨物を連続運搬する機械。動力があるものとないものとある。庫内作業では、コロコンベヤやベルトコンベアが多く利用されている。

さ行

運送業で用いられる容積単位。計算方法はタテ×ヨコ×タカサ(単位メートル)÷0.027。30センチ立方で1才となる。
在庫回転率
在庫品の動きを示す指標。(月次販売額÷月末在庫高)×(一年間実稼働日数÷月間実稼働日数)の計算式で求められる。
在庫管理
商品の保管状況を管理すること。今では商品の在庫のみならず欠品防止や補充管理、顧客へCS向上といったサービス強化や保管費用等のコスト削減を目的として実施されている。
サイドシフトフォーク
フォークリフト形状の1つ。フォークが左右にシフトする為、車体の切り返しを行うことなく、荷物の正確な位置決めが可能な機能。
サイバーモール
インターネット上に構築された仮想の商店街。個々の企業ベースのものから、楽天等に代表される大規模なものがある。通販市場に大きな販売機会をもたらしている。
在来船
一般貨物船のことで、 船自身で貨物の積み卸しができるクレーンを備えている。重量物やプラントなど、コンテナに積むことができない貨物の場合に使用される。
先入れ先出し
商品を取り出す際に、保管期間の長いものから取り出すこと。商品の性格によっては、推奨期限等を利用することもある。
サブビーム
棚の部材の1つ。パレットラックの前後のビームを連結する部材のこと。
産業廃棄物
法令により指定されている19種類の廃棄物。燃え殻・汚泥・廃油等、事業活動に伴って生じた廃棄物である。

自家倉庫
企業がそれ自身のために使用する倉庫。営業倉庫ではないことから、倉庫業法による権利・義務の主体にはならないが、建築基準法では倉庫としての制約を受ける。
じか積み
保管方法の1つ。商品を床から直接積み重ねる方式。重量品や大型品は基本的にこの方法しか取れないことが多い。
仕切板
間口を区分するための板のこと。
自重
貸車・車両・コンテナをはじめとした輸送用具自体の重量のこと。逆に輸送用具の中身の貨物だけの重量を実重量といい、その合計が総重量である。
事前教示制度
輸入の前に税関に対して、当該貨物の関税分類(税番)、原産地、関税評価及び減免税についての照会を行い、その回答を受けることができる制度。
実重量
貨物だけの重量。
指定保税地域
国や都道府県、市のような地方公共団体などが所有したり、管理している土地や建物など公共的な施設について、財務大臣が指定して設置するもの。
この地域では、輸入手続がまだ済んでいない貨物、輸出の許可を受けた貨物、わが国を通過する貨物(これらをあわせて外国貨物と呼ぶ)を積卸し、運搬し、又は一時(原則として1か月)蔵置することができる。
自動倉庫
多段高層ラックと搬出入スタッカークレーン、制御装置等により構成される保管設備。入出庫作業を自動化したり、先入れ先出し管理が容易になるメリットがある。間口の構成が固定されてしまい、汎用性が利きにくい。
シベリアランド・ブリッジ(SLB)
国際複合一貫輸送の代表的なルート。日本からはからロシアの極東・沿海州のボストチヌイまで海上輸送、その後シベリア鉄道に接続し欧州側では各種の輸送モード(鉄道、トラック)を用いる。
止めピン
棚の部材、ビーム等の脱落を防ぐ金具のこと。
重量ラック
1棚当たりの積載荷重が500KGを超えるラックのこと。
従価率、従量率
営業倉庫で使用される保管料の算定区分。従価率は寄託申込価格の1000円について銭単位で、また従量率は1トンにつき円単位で、それぞれ甲・乙・丙級地別、品目別に定められており、この2つの合計が基本料となる。寄託制の基本費用。
出荷
商品を保管している場所から出庫され、そのロケーションから配送先に向け輸送手段に引き渡したこと。
出庫
商品保管場所から、商品を取り出すこと。商品が保管状態から変わったこと。
シュリンク包装
包装方法の1つ。荷物を1個ないしは複数個まとめてシュリンクフィルムで覆い、加熱収縮させて、荷物を強く固定保持する包装方法。冊子の取りまとめ等によく用いられる。
商物一体
商品に受注情報や保管情報等の情報を添付し、商品の概要を明確にすること。
商物分離
商流と物流が別個になっていること。営業部門と物流部門を切り離して行なうこと。
情報システム
コンピュータを利用した計算システム。コンピュータシステムに限定して表現する際に利用する言葉。
仕分け
商品を、指示された通りに分類、取り分けること。
仕分機器
ソーターとも呼ばれる。物品情報をもとに、方面別、品種別等に振り分ける装置。
信用状(Letter of Credit,L/C)
貿易決済を円滑化するための手段として、銀行が発行する支払い確約書のことをいう。「荷為替信用状」とも呼ばれる。記載方法には国際ルールがあり、国際商業会議所(ICC)によって制定されたUCP( The Uniform Customs and Practice for Documentary Credits)と呼ばれる信用状統一規則に則る。
信用状取引規則
信用状取引に関する国際的ルールとして、国際商業会議所(ICC)が制定した「荷為替信用状取引規則および慣例(Uniform Customs and Practice for Documentary Credits: UCP)」のこと。2007年の改訂が最新版であり「UCP600」と呼ばれる。

スタッカークレーン
クレーンの1種。自動倉庫のラック間に設置される、クレーンのこと。前後の走行機能、上下の昇降機能をもち、棚から荷物を出し入れするフォークを装備しているものが一般的。
ステべ
ステべドア(Stevedore)の略語。荷主又は船社の委託を受けて、委託者に代わって貨物の受け渡しを行い、受渡行為に先行又は後続する船内荷役、はしけ運送、沿岸荷役、いかだ運送を一貫して行う。
ストラドル・キャリア
ストラドルキャリアは、コンテナヤードにおいてコンテナ1個を車体内に抱えてコンテナの搬送と保管等の作業を行う荷役機械。ラバータイヤで無軌道で走行でき機動性が高い。
ストレッチ包装
包装方法の1つ。荷物を包装する時に、1個または複数個をまとめてその周囲を、引っ張りながらストレッチフィルムで覆い包む。パレットに積みつけられた荷物の固定によく利用される。
スペース・ブッキング
船会社・航空会社に貨物の目的地までのスペースの予約をすること
スライドテーブル
保管棚のスライドラックに用いられる棚板のこと。
スライドラック
棚の1種。棚が前方向又は前後両方向に引き出せる機構を持ったラックのこと。

積載効率
最大積載量に対する実積載量の割合のこと。量は重量、容積等の基準を使う。
積層ラック
棚を複数積み重ねた、多層式ラックのこと。空間効率が向上できる。
全損
運送契約をした貨物の全てが、船の沈没、座礁、衝突、火災といった海上固有の危険によって受ける損害(全損)

総揚げ
輸移入貨物を、船社の委託を受けた陸揚代理店(Landing Agent)が本船から一括して陸揚げし、上屋等に運び入れ、仕分けした上で、それぞれの受け荷主に引き渡す方式
総積み
船社の委託を受けた船積代理店(shipping agent)が、荷主から受け取った小口貨物をまとめて本船に船積みする方式
総合物流業者
輸送、保管、荷役、梱包、情報など物流全体に関する施設、機能を保有し、顧客の需要により陸、海、空に渡る国内、国際間における一貫した物流サービスを提供する事業者。
総合保税地域
保税蔵置場、保税工場、保税展示場が有する外国貨物の蔵置、加工、製造、展示などの各種機能を総合的に活用できる地域として、税関長が許可した場所
象の鼻
横浜港発祥の地である現在の神奈川県横浜市中区海岸通地区につくられた波止場の通称。湾曲した形状が象の鼻に似ていることからその綽名がついた。現在、一帯は公園となっている。
ソータ
荷役機器の1つ。荷物を発送方面別等に所定の場所に仕分ける機器。配送センターや、運送事業者の集配センターには必須の装備である。

た行

耐荷重
安全を保証する荷重のこと。 棚や倉庫の床面の耐荷重により保管商品の内容は変化する。
代引きサービス
商品代金引換サービス。商品配達の際、商品の引渡しと同時に商品代金を荷主に代わって回収する。通信販売等にて多く利用される。
宅配便
宅急便の商品名で有名な輸送サービス。料金の単位は荷物1個で決まり、BtoCやCtoCの輸送の主役となっている。小口貨物の輸配送サービス。
立掛ラック
物を立て掛けて保管するラック。 木材等の利用が代表的。
ラック。保管物を載せる保管設備。
棚板
物品を載せる板のこと。
棚受け
棚の部材で、ビームおよび棚板を支える部材のこと。
棚卸
保管商品の数量を、任意の時点にて確認すること。実在庫を数え確認する実地棚卸のこと。
棚卸誤差
在庫管理上把握している数量と、実際に棚卸した実数との誤差数。もしくは在庫金額の誤差数。
棚段数
1間口当たりの棚の段数のこと。直置きの1段は含まず。
棚番
ロケーション。商品がどこの棚のどこの位置にあるかを指し示す番号、住所。
棚札
商品記録簿。商品を出し入れする際に入出庫数、日時、担当者名などを記入する。
ダブル・トランザクション・システム
物流管理手法の1つ。トランザクション(流れ)ごとに必要なものを区分することで、作業の分割化や在庫管理の効率化を図る方法。
たわみ
重量により、変形すること。棚がたわむ、クレーンのブームがたわむと使う。
高さ方向の棚の数え方の単位のこと。
単独海損
海上輸送中に個々の貨物に発生した損害で、被害を受けた荷主の単独の負担となる損害(分損)

中量ラック
1棚当たりの積載荷重が500KG以下のラックのこと。
直接貿易
第三者(商社等)に輸出入取引を委ねず、自らが直接おこなう貿易取引。

坪貸倉庫
倉庫を賃貸借契約にて提供する方式。不動産の賃貸借契約とし、倉庫業法の規制対象外とした形態。
積合せ輸送
トラック便混載輸送の一形態。複数の発注者による貨物を同一の車両に混載すること。
積付け
荷物を所定の所に積み上げること。積みつけの技術により積載効率向上や破損防止が図れる。基本は重いものは下に置く。

ディスクレ
Discrepancyの略で、信用状と船積書類の内容が不一致であることを指す。銀行に呈示された書類にディスクレがある場合、信用状発行銀行の支払確約は無効となる。
データキャリア
今では、ICタグが有名。物を自動識別する目的で作られた非接触型IC。
データボリューム
物量の表現。大きさ、枚数、仕事量等情報や作業の数値的な表現。
テールゲートリフター
トラックの荷役機器の1つ。荷台後部のあおりを水平に倒し、上下動させることで、荷物の積込み等を簡単に行える。
適正在庫
設定した適切な数量を確保してある在庫状態。
デッドストック
不動在庫。出荷見込のない、動かない在庫。
デバン/デバンニング
Devanning.。貨物をコンテナから出すこと。バン出しともいう。
デポ
小型の配送拠点。所定の集配送の地域を持つ末端の拠点をさすことが多い。
天板
ラックの最上部に取り付ける板のこと。

統一伝票
小売業の納入用伝票で、各業種向けに最適化されたもの。百貨店A伝票、スーパーマーケット用B伝票、その他一般用C伝票、家電製品用E伝票、その他酒類用統一伝票、菓子業界用統一伝票などがある。
特殊貨物
液体・粉粒体・動物・植物・冷凍品・重量品・危険品などで、特別の荷扱いや積み付けを必要とする特殊な物質。
トラックステーション
公益社団法人 全日本トラック協会が全国主要国道沿い25箇所に設置している施設。長距離トラック運転手の休憩及び道路情報等の提供が目的。
トラックターミナル
輸送幹線集配施設の1つ。特別積合せ業者が、方面別仕分けを行うために、集荷と配送を行う地域に設置する輸送拠点。
ドラムクランプ
フォークリフト形状の1つ。ドラム缶を安全・確実に運搬する為のフォークリフト。直接ドラム缶を荷役できるのが特徴。
ドラムサポート
棚の装備の1つ。ドラム状の保管物を支持する部品のこと。
トランクルーム
倉庫形態の1つ。企業または個人を対象にして、書類や家財、衣類等の物品を保管することを目的とした貸し倉庫。認定制度がある。
トランシップ(Tranship)
荷物が積荷港から荷卸港まで同一船舶で輸送されず、中継港で積替されること。
ドレージ(Drayage)
Drayage。主にコンテナ貨物を、港でデバンニングせず、目的地までコンテナのまま陸送することを指すことが多い。
トレーラー
車両の1つ。トラックやトラクターなどによって牽引される。形状によりフルトレーラー、セミトレーラーがある。

な行

荷為替手形
輸出代金決済のため、為替手形に船荷証券(B/L)などの船積書類を添付した手形のこと。
荷姿
貨物の外観や形状、梱包等の状態。
荷主
荷物の所有者もしくは業務を委託した事業者。物流業界において顧客。
荷役
物流業務における入出庫等の取り扱い作業。
入荷
配送事業者から、商品を引き継ぐこと。荷受け。入荷以降の荷物は、荷受側の責任範囲となる。
入庫
倉庫内の所定の商品保管場所に商品を保管すること。

納品代行
運送事業者が、荷主に代わり商品を納品すること。百貨店や大規模小売店において、多くの納品業者による納品時の混雑を緩和するために、指定された運輸業者が多くの納入業者の商品を代行して一括納品する方法。
ノー検品
SCMラベルやASNの活用により、店舗等受け入れ側での検品作業をしないこと。

は行

バーコード
複数のバーで情報を表すシンボル。JAN、ITF、NW-7、CODE-39、CODE-128等の種類がある。読取の精度の高さによる信頼性や、印刷代のみの低コストでの運用が可能。近年は2次元シンボルの採用も増えており、非常に多くの情報をもてるようになっている。
バース・ターム(Berth Term)
貨物船への積込み、及び船からの荷卸しの費用が含まれる運賃体系。傭船の場合に使用される用語。
バイク便
輸送サービスの1つ。オートバイによる機動力を生かした即時配達サービス。自転車を使用したメッセンジャーサービスもある。
バイヤーズコンソリデーション
(Buyer's Consolidation)
企業が輸出国で複数のサプライヤーから買付けた製品を1ヶ所に集約し、混載して海上コンテナにて輸送し輸入すること。輸送コストの削減や輸出入手配の集約による効率化などのほか、在庫削減やリードタイム短縮の効果といった利点がある。
配送
エンドユーザーへの納品輸送。荷物の移動は輸送というが、配送はその中でも比較的近距離・小口・短時間で荷物を配るニュアンスで使われる。
配送効率
配送を行なう際の車両の効率を示す指標。積載率、実車率、稼働率等がその目安となる。
背板
ラック背面に取り付ける板のこと。
バッチ
元々は一括処理のこと。物流業務では、出荷作業情報等をある単位の時間で分割し、情報をためて仕事を流す方法のタイミングをさす。EDI等を利用し、データの送信にタイミングがある場合は必然的にバッチが発生する。
発注点方式
補充方式の1つ。定量不定期発注方式ともいい、在庫量がある量まで減少したら一定量を発注することで適正在庫を保つ方法。
パルプモールド
包装資材の1つ。パルプ・古紙等を原料として成形、乾燥させた緩衝材。卵パックや工業製品用として利用されることが多い。
パレタイザ
自動積みつけ装置。パレットに荷物を自動的に積みつける荷役機器。
パレチゼーション
輸送形態のなかで、貨物をパレットに積付けし、そのままの荷姿で輸送機関に積込み、輸送、及び荷卸しを行う方法。最初から最後まで同じ形態(パレット)で取扱、合理化を目指すもの。
パレット
代表的な荷役機器。荷役・輸送・保管の全ての状況で使用されている。物品を載せる面と荷役用差込口を有する荷役台。平パレット、ボックスパレット等の種類がある。素材も木製、樹脂製、金属製とさまざまである。
パレットラック
棚の1つ。主にパレットに積載された物品の保管に用いるラックのこと。
パレット輸送
商品をパレットに積みつけて輸送すること。フォークリフトでの荷役になり、作業効率が高く、荷物の傷みも少なくなる。
ハンガーラック
棚の1つ。物をつり下げて保管するラックのこと。
ハンディーターミナル
通称HHT、携帯情報端末。携帯して持ち歩ける情報端末の総称。バーコードリーダーや表示画面を持ち、作業者に情報を提供する。ピッキングや棚卸、検品作業で利用されることが多い。
判取
配達証明。荷物が確実に納品されたこと証明する。運送送り状に、受取人から署名または捺印をもらうこと。
ハンガー・コンテナ
ハンガーに吊るしたまま衣服を収納して輸送できるコンテナ。衣服がしわになることを防ぐため、アパレル商品の中でもダメージが出やすいスーツやコートなどをを運ぶために開発された特殊コンテナ。
ハンドリフト
荷役機器の1つ。手動または電動でフォークを昇降させて貨物を運搬する手押しの荷役機器。
バンニング
(Vanning)
コンテナに荷物を詰めること。バン詰めともいう。

ビーム
棚の部材で、直接荷重を受ける主部材のこと。
非居住者在庫
国外から輸送された貨物を保税蔵置場にて国外の荷主の資産として、税関事務管理人を置いて管理する在庫形態のこと。各国の法令により、非居住者在庫を持つことが制限されていることがあるので注意が必要。
ピッキング
商品を指定により、在庫から取り出すこと。オーダーピッキングやトータルピッキングの方法がある。
ピッキングリスト (pickinglist)
ピッキング指示書。アイテムを特定するコードと数量が記載されている。HHT等の機器が利用されている所もある。
ヒンジドフォーク
フォークリフト形状の1つ。すくい上げる機構があり、原木や鋼管などの運搬に威力を発揮する。

フォークシフタ/フォーククランプ
フォークリフト形状の1つ。フォーク間隔を調整可能な機能。パレットサイズが異なる場合や荷の幅に応じた最適のピッチで対応可能。クランプ機能を使うこともできる。
フォークスペーサ
保管物をフォークリフトで荷役可能にする部材。
フォークリフト
代表的荷役機器。走行できる車両の車体に、油圧で上下し、前後に傾くことのできるフォークを取り付け、荷役作業を行える。さまざまなアタッチメントを装備でき、多種多様な用途に利用できる。
フック
クレーンの装備。荷を吊るためにワイヤーの先に取り付けられたかぎ型のもの。フックには荷の落下防止の為、外れ止めが装備されていなければならない。
プッシュプル
フォークリフト形状の1つ。シートパレットを使った荷役に利用する。
船荷証券(Bill of Lading,B/L)
船会社と荷主が貨物の海上運送契約を結んだ場合に発行される証券。船荷商権は有価証券であり、貨物引渡請求権が証券化されたものであって、貨物引換証であり現金と同様の価値を持つ。
フラット料金
夜間・祝祭日等に荷役を行った場合の割増料金を基本料金に織り込んで設定した料金。
フラット・ラック・コンテナ
天井や側壁を持たず、床と4隅の柱で強度を保つ設計のコンテナ。通常のコンテナに入りきらない大型貨物の輸送に利用される。
フリーロケーション
商品を保管する間口を固定しない在庫管理方法。
フレイト・フォワーダー
「荷主の需要に応じて、有償で国際物品運送の取次、代弁、および利用運送ならびにこれらに付帯する業務を行うもの」とされている(日本フレイトフォワーダーズ協会)。
主な業務内容は、①海上・航空・陸上運送およびその手配、②輸出入通関、③コンソリデーション(混載輸送)、④保管、⑤流通加工、⑥梱包等であるが、これらに限られるものではない。
ブレース
棚の部材の1つ。ラックの構造を保持し、かつ耐震構造を配慮するために用いる斜め材で、鉛直面と水平面に設けるものがある。
フレート・トン
港湾における貨物の運賃や港運料を計算する際に用いる貨物の単位。容積は1.133立方メートル(40立方フィート)、重量は1,000キログラムを1トンとし、容積と重量のうちいずれか大きい数値をもって計算することとするとされているが、商慣習に従っている貨物はその慣習に従って計算する。
フローチングクレーン
台船上にクレーン装置を架装したもの。浮きクレーンともいう。
フローラック
棚の1つ。棚の後ろから商品を投入すると、スロープを使って前面に商品が出てくる。先入先出し管理が容易。
ブロッククランプ
フォークリフト形状の1つ。積み重ねたブロックをはさんでそのまま運搬できるフォークリフト。
フロントプッシャー
フォークリフト形状の1つ。フォーク上の荷を前に押し出し、積み付けを素早く行なえる。

ヘーグ・ヴィスビー・ルール
船荷証券統一条約(ヘーグ・ルール)を1968年に改正し制定された新たな議定書(the Hague-Visby Rules、ヘーグ・ヴィスビー・ルール)。日本も批准済であり、内容は我が国の「国際海上物品運送法」に反映、改正施行済である。
ベースプレート
棚の柱の下面に取り付けられた板のこと。
ベールクランプ
フォークリフト形状の1つ。荷物のサイズも選ばず両サイドから直接はさみこみ荷役が行なえる。嵩ものや袋ものの荷役作業に利用する。
ベンダーマーキング
納品時に、小売り店舗ごとの値札を取り付けること。物流事業者で要求される流通加工作業の代表的なもの。

保税運送(OLT)
Over Land Transportの略で、保税貨物を保税のまま他の保税地域に運送すること。
保税蔵置場
外国貨物を置くことができる場所として、税関長が許可した場所で外国貨物を積卸し、又は蔵置(原則2年、延長可能)することができる。
保税工場
外国貨物について関税などを課さないままで加工、製造できる場所として税関長が許可した場所で、加工貿易の振興のために設けられたもので、その加工又は製造の期間は原則として2年である。
保税展示場
外国貨物を展示する会場として、税関長が許可した場所を保税展示場という。東京モーターショーなどは、この制度を利用して行われている。
ボックスパレット
パレットの1種。側板が取り付けられた箱形状のパレットで、構造的には取外し式、折畳み式、固定式がある。

ま行

間口
保管物を出し入れする位置。
間口寸法
隣り合う支柱の中心間隔のこと。
マテハン機器
荷役作業機器の総称。代表的な物流マテハン機器は、フォークリフト、コンベア、エレベータ等がある。
マニフェスト
貨物を引き受けた本船側で準備する「積荷目録」のこと。日本国内では、「産業廃棄物管理票」をさすことが多い。
マルチモーダル
複数の、複数の形式の、複数の手段による、などの意を表す。物流で使われる場合は、道路・航空・海運・水運・鉄道など複数の交通機関を連携させること。

メザニン
中層棚の通称。倉庫内部における空間の効率化を目的とした中2階式の仮設の棚。
メタノール車
低公害車の一種で、メチルアルコールを燃料とする自動車のこと。ディーゼル車と比べ、有害な一酸化炭素、二酸化窒素排出が少ない。
メトリック・トン
重量の換算単位。メートル法では1,000kgs=1メトリック・トン(M/T)

モーダルシフト
幹線貨物輸送をトラック偏重から鉄道、船、航空機へシフトし、トラックと連携して複合一貫輸送を推進していこうという取り組み。交通渋滞による環境悪化の緩和、輸配送の効率化の方策として位置付けられている。

や行

有効奥行き
ラックに安全に物品を保管できる最大奥行寸法のこと。
有効間口
隣り合う支柱の内のりのこと。 作業ができる間口の幅。
輸出入・港湾関連情報システム
(NACCS)
出港する船舶・航空機及び輸出入される貨物について、税関その他の関係行政機関に対する手続及び関連する民間業務をオンラインで処理するシステム
ユニットロード
荷物をコンテナ等の標準サイズの器を用いて、輸送形態としたもの。荷役の省力化、迅速化が可能。一貫パレチゼーションや複合一貫輸送には不可欠な要素である。

傭車
他の営業トラック業者から臨時に車両を借り受け、利用する車両のこと。
横持ち
顧客への配送ではなく、倉庫間や営業所間の輸送。

ら行

ライナ
棚の水平を調整するのに用いる板材のこと。
ライナー・ターム
(Liner Term)
定期船(Liner)の積出港と揚地港での船内荷役費を運送人が負担するという取引条件。
ラック
保管棚の総称。積載荷重により軽量・中量・重量、形態別にパレットラック、回転ラック、移動ラック、積層ラック等の種類がある。
ラッシング
貨物を固縛すること
ラム
フォークリフト形状の1つ。円筒状の荷にラムを差し込んで荷役する。ロール紙、コイル状ワイヤー、ケーブル、ドラムなど、円筒状の荷役に使用。

リーチフォーク
フォークリフト形状の1つ。フォークが前後に伸縮する機能を持ち、トラックの片側荷役や奥取り作業に威力を発揮する。
リードタイム
必要時間、基準日程。輸送・生産などの補充活動に要する標準的な時間。
リスク・マネジメント
コンテンジェンシープランニング。偶発的、人為的な事業リスクを予防し、発生時にはその損失を最小限に抑えるためのプロセスを確立すること。非常事態発生時対応計画は業務実施の際の必須要綱である。
流通加工
流通過程で、付加価値を付ける作業のこと。商品のキッティング作業や、値札付け、セット組み等の作業。
リマーク
輸送貨物の過不足、品違い、積み残し等により約定数量と実際の数量が異なる場合、損傷を受けている場合にB/L等の荷受書類に記載する特記事項のこと
裏面約款
船荷証券(B/L)の裏面に記載されている約款。

ルート配送
事前にルート(配送先)を決めておき、そのルートに納品を行う配送。配送順を固定する場合と、その時によって設定をする場合がある。

棚の並びの数え方。単列型及び複列型の数え方の単位のこと。
棚の並びの数え方。間口方向の数え方の単位のこと。
連結型
棚の設置形式。単体の支柱を共用して2連以上が構成される型式のこと。

ロードスタビライザー
フォークリフト形状の1つ。上下から荷を押さえる機能があり、荷くずれ防止に効果的。
ロードプライシング
交通渋滞を緩和するための道路料金施策。混雑の激しい時間、道路利用料金を徴収する制度。
ロケーションナンバー
いわゆる棚番。商品を保管する場所に住所番号を設定し、商品を探すのではなく棚番を利用して商品を探す為に利用。
ロケーション管理
保管場所管理方法。固定ロケーション、フリーロケーション方式がある。保管場所に棚番を付け、棚番によって商品への誘導、管理を行なう。
ロコクレーン
クレーンの1種。レール上を走る台車(ロコ)にクレーン装置を架装したもの。鉄道クレーンともいう。
ロジスティクス (Logistics)
企業活動を、「一貫した物の流れ」からみた活動の捉え方。調達から、製造、販売、廃却、管理までの全てのビジネスにおける物流活動全体を一括して捉えたもの。
ロット
商品、荷物のかたまり。輸送、荷役、保管を行う際の貨物の処理単位のこと。生産ロットとの関連が深く、回収等の作業は生産ロットが単位になり行なわれることが多い。
ロット管理
生産ロットを一つの単位として管理すること

わ行

ワルソー条約
1929年にポーランドのワルソーで署名された「国際航空運送についての規則の統一に関する条約」1933年に発効し、我が国は1953年に批准、署名している。
ワンウェイパレット
使用後の空パレットを回収せずに、1回限りの使用を目的としたパレット

A-Z

A

ABC (Activity Based Costing)
活動基準原価計算。従来の原価計算は、間接費をあいまいな基準により各部門や製品に配賦していたのに対し、アクティビティ(活動)別にとらえ、活動内容によって商品や部門ごとに割り振ることで、正確な原価を導き出そうとする手法である。SCMやECR、BPRには必須の原価計算の考え方といわれる。
ABC分析 (ABC analysis)
在庫管理のための手法から発展し応用されている管理手法。物流では、製品ごとに管理方法を設定する際の手法として利用されている。販売数や在庫数、形態等のそれぞれの基準により製品の管理値を算出し、降順に並べ累積比率を求める。(ABC曲線またはパレート曲線)この比率により重要度の高いものからA、B、Cの3ランクに分類し、ランク別の対応方法を検討する形で利用する。
ADC技術 (Automatic Data Capture)
自動認識技術。 バーコード、二次元シンボル、磁気ストライプ、RFID、音声等のデータを利用し、情報として認識するための技術の総称。
AEO(Authorized Economic Operator)
貨物のセキュリティ管理と法令遵守(コンプライアンス)の体制が整備された基準を満たし税関が承認・認定し、税関手続の緩和・簡素化措置を受けられる認定事業者
AGV (Automatic Guided Vehicle)
無人搬送車。ルールに沿って自走し、荷役運搬作業を行う。専用のレール等の軌道を持たずに車輪で走行できるものは、ルート設定の容易性、レイアウト変更への柔軟度から、倉庫・工場をはじめとして広い範囲で使用されている。
AMS(Automated Manifest System)
米国税関国境警備局(CBP)による海上・航空・陸上の積荷情報自動送信システム。AMSを通じて外国港での船積24時間前までに、船会社などに積荷情報(マニフェスト)の提出を義務化しており、「24時間ルール」と呼ばれる。
Arrival Notice
船会社/NVOCC店が貨物の到着を荷主に通知する書類
ASN (Advanced Shipping Notice)
事前出荷明細。商品が到着する前に、納品先に納品内容の情報を通知すること。ペーパーレス取引やノー検品システムの構築等業務効率の向上に効果を期待できる情報である。スーパー等の流通系では非常に浸透しており、ASNとPDラベル(SCMラベル)の付合せによる検品作業が一般的になっている。
AVM (automatic vehicle monitoring system)
車両位置自動表示システム。PHS・GPS等のネットワークを利用し、運行車両の場所、状態を記録管理できるシステム。さまざまなサービスが各社より提供されている。

B

BAF(Bunker Adjustment Factor)
燃料割増料金のことで、燃料(重油)価格の変動に対して調整される割り増し料金。
FAF(Fuel Adjustment Factor)は同義。
B/L(Bill of Lading)
船荷証券
B to B
Bは企業(Business)をさす。B to B(B2B)は、企業対企業の取引をさす。
B to C
Bは企業(Business)、Cは消費者(Consumer)をさす。B to C(B2C)は、企業と消費者との取引のこと。
BTO (Build To Order)
受注組立生産方式。注文を受けてから部品を組み立てる。パソコンメーカーが通信販売を行なう際に導入展開し、広まった。

C

CAF(Currency Adjustment Factor)
為替レートの変動に対して調整される割り増し料金。
CALS (Commerce At Light Speed)
米国国防総省による兵站管理運用システムから発展した。当初は航空機の部品調達等で利用されていたもので、CALSの内容名は時代と共に変わってきている。これが拡大し、製品のライフサイクル(開発、生産、運用、管理、保守)をシームレスに一元管理するシステムとなっている。複数の企業を横断するシステムのためデータの標準化がかかせない。
CAO (Computer Aided Ordering)
自動発注システム。販売者が商品毎に発注点在庫を設定し、発注点在庫を下回ったときに自動的に補充指示が行なわれるシステム。
CFR
インコタームズにある貿易条件で、「FOB価額に海上運賃を加味した価額」。
CFS(Container Freight Station)
コンテナ・フレート・ステーションの項を参照のこと
CIF
インコタームズにある貿易条件で「FOB価額に海上運賃と保険料を加味した価額」。
CIP
コンテナ輸送を鑑みて規定されたインコタームズにある貿易条件で従来のCIFに相当する。
CLP(Container Loading Plan)
コンテナの貨物の積み付け明細のこと。
CNG車
燃料に天然ガスを利用した車両。ガソリン車やディーゼル車と比べ、CO2やNOX等の排出量が少なく、低公害車。
Consignee
荷受人のこと
CPT
コンテナ輸送を鑑みて規定されたインコタームズの貿易条件で、従来の「CIF(CFR)」に相当する。
CRM (Customer Relationship Management)
顧客を個々の情報で管理し、個々のニーズに合った活動を展開、緊密な関係を作る方法。顧客データ活用し、顧客情報をきめ細かく分析し長期の関係をたもつ販促活動の展開を行なう。
CRP (Continuous Replenishment Program)
商品連続補充システム。在庫数と販売実績、販売予測、納品リードタイムを勘案し、必要在庫数や補充数を自動的に算出し、発注、納品するシステム。
C-TPAT
米国税関国境警備局(CBP)によって定められたセキュリティ面のコンプライアンスに優れた輸入者等に対し、検査率の減少等の優遇措置を施す制度。我が国のAEO制度との相互認証、日本のAEO企業からの輸入貨物の検査率の軽減、日本の関連事業者がAEO企業の場合のC-TPAT参加者に対する実地調査の簡素化等の優遇措置が与えられる
CS (Customer Satisfaction)
顧客満足。 商品やサービス、接客などを顧客の立場で考え、企業イメージを高め、業績向上を目指すこと。

D

D0・D1・D2
Dは日、数字は日数を表す、納品までのリードタイム。D0は当日納品、D1は翌日納品となる。
Demurrage
CYの貨物の蔵置期限(フリータイム)が過ぎたあとも、コンテナ(貨物)がCYやCFSに残されたままの場合に船会社から請求される超過保管料。
Detention Charge
コンテナの返却が遅れた時に請求される料金。
Dock Receipt
船会社が自社の指定する保税地域に搬入された貨物の受取証として発行する書類。コンテナ貨物が船会社のコンテナ・ヤードに搬入された時に発行される。
DPF (Diesel Particulate Filter)
ディーゼル車の排ガス対策として、取り付けられる微粒子除去フィルター。首都圏では取り付けが必須となっている。
DPS (Digital Picking System)
ピッキング間口に表示機を設け、表示された数量をピッキングするシステム。ペーパレス化やピッキングミスの削減が行なえる。間口ごとに表示機が必要なため、コストがかかる。主要な商品のみに利用しているパターンも多い。
DSD (Direct Store Delivery)
メーカー直送。生産現場から小売まで直接商品を送ること。

E

EAN (European Article Number)
ヨーロッパで開発された統一商品コード規格。日本のJANコードも同じ規格で作られており、世界的に普及しているコード体系。
EC (Electronic Commerce)
電子商取引。VANやWAN、インターネット等のコンピュータ通信利用による電子データを活用した取引
EDI (Electronic Data Interchange)
電子データ交換。コンピュータネットワークを通じて、様々な情報を電子的に交換する仕組み。企業間の情報交換。取引を電子データにて行なうことを意味していたが、近年では、業種・業界を超えた商取引のデータ交換に関する標準規約(日本での物流事業者についてはJTRN等)を用いた、企業間オンライン・データ交換システムとなっている
EOS (Electronic Ordering System)
電子補充発注システム。コンピュータネットワークを利用し、補充発注が行なえるシステム。POS端末や検品端末とホストコンピュータの連動で、在庫管理から補充までの管理を一括して行なえる。CRP等との連動により在庫圧縮や受発注、検品業務の省力化が可能になる。
EPA
Economic Partnership Agreementの略。経済連携協定。2以上の国(又は地域)の間で、自由貿易協定(FTA:Free Trade Agreement)の要素(物品及びサービス貿易の自由化)に加え、貿易以外の分野、例えば知的財産の保護や投資、政府調達、二国間協力等を含めて締結される包括的な協定
ETA
Estimated Time of Arrivalの略。本船入港予定日の意。
ETD
Estimated Time of Depatureの略。本船出港予定日の意。
ETC (Electronic Toll Collection System)
電子自動料金収受システム。料金所ゲートに設置したアンテナと、車両に装着した車載器との間で無線通信を用いて自動的に料金の支払いを行い、料金所をノンストップで通行することができるシステム
Ex Works
インコタームズにある「工場渡し条件」とのこと。

F

FAK(Freight All Kinds)
品目無差別運賃。貨物の種類、価値などを問うことなく、単に重量・容積を単位として設定される単一運賃(コンテナ1個当たりについて設定されるボックス・レート)。
FAZ (Foreign Access Zone)
輸入促進地域。日本各地の港湾や空港を拠点として設けられた輸入関連ビジネスの集積地域。92年施行の「輸入・対内投資法」により設定され、現在22地域がFAZとして国の承認(同意)をうけ、整備がすすめられている。
FCL(Full Container Load)
海上輸送の場合のコンテナ単位。1荷主がコンテナ1本分を使用する単位。
FEU(forty-foot equivalent unit)
40フィートコンテナ換算。およその貨物取り扱い量を示すために使われる単位。輸出入に用いる海上コンテナは、統一規格の20フィートと40フィートが多く使用されており。40フィートコンテナ1本は1FEU、20フィートコンテナは2本で1FEUとなる。参考:TEU (Twenty-foot Equivalent Unit)は20フィートコンテナ換算
Free Time
フリータイムは本船から陸揚げされたコンテナヤード(からの搬出が猶予される一定の「無料保管期間」、または、CYへコンテナが返却されるまでの「無料貸出期間」
Freight Collect
運賃着払い
Freight Prepaid
運賃元払い
FTA
Free Trade Agreementの略。2カ国以上の国や地域が相互に関税や輸入割当などその他の貿易制限的な措置を一定の期間内に撤廃あるいは削減することを定めた協定
FTZ (FreeTradeZone)
自由貿易地域。輸出入に係わり税法上の優遇を設けている地域。沖縄では、関税法上の保税地域制度と立地企業に対する税制・金融上の優遇措置があります。

G

GMS (General Merchandise Store)
大型スーパー。いわゆるデパート並みに幅広い品揃えをしているスーパーマーケット
GPS (Global Positioning System)
位置検知システム。人工衛星からの信号を受信することにより、現在地を測定するシステム。これを応用して、移動体(車両)の位置情報を得ることができる。
GRI
General Rate Increaseの略。海上運賃の一括値上げ。

H

House B/L
NVOCCが荷主に発行する船荷証券のこと。船会社が荷主に発行するB/LはMaster B/Lと呼ぶ。

I

IE (Industrial Engineering)
経営工学、管理工学のこと。業務や作業の改善手法として利用される。作業の動作研究から、工程分析、レイアウト分析、スケジュール分析等業務効率を向上させる工学的手法。
Incoterms
インコタームズの項を参照。
ISO (International Organization for Standardization)
国際標準化機構。通称「イソ」「アイソ」。工業・農業産品の標準的品質保証規格を制定している国際機関。日本では9000及び14000シリーズが有名。特徴として、継続審査があり、取得後のレベル維持が高度に要求される。
ISO14001
国際標準化機構が制定する、環境マネジメントに関する国際規格。
ISO9000
国際標準化機構が制定する、製造や作業工程に関する国際規格。
ITF (Interleaved Two of Five)
バーコードの1種。印刷条件が悪い(ダンボール等)環境でも印刷可能であり、物流分野での使用頻度が高い。
ITS (Intelligent Transport Systems)
高度道路交通システム。ETCやAHS(自動運転道路システム)、VICCS(道路交通情報通信システム)等道路交通に関わる総合システム。

J

JAN (Japanese Article Number)
バーコードの1種。国際規格(EAN)準拠の日本独自規格のバーコード。日本で最も普及しているバーコードであり、小売店での商品に添付されているバーコードはほぼJANである。
JIT (Just In Time)
ジャスト・イン・タイム生産方式。生産現場において、部材の在庫を可能な限り保管せず、「必要なときに、必要なものを、必要な場所へ、必要な量だけ」を調達する方法。海外でも有名な「かんばん方式」が代表的。
L/C
Letter of Creditの略。信用状の項を参照。
LCL
Less than Container Loadの略。コンテナ一本に満たない少量貨物のこと。
LLP(Lead Logistics Provider)
4PLとほぼ同義。
L/G
Letter of Guaranteeの略。輸入者が何らかの理由(紛失等)で船荷証券なしに輸入貨物の引き渡しを受けるために船会社に差し入れる保証状。通常は輸入者の取引銀行が連帯保証することが必要であり、このL/Gのことを銀行連帯保証状(Bank L/G)という。

M

Mate's Receipt
在来船への船積み時、積込み完了後に船長または一等航海士(チーフオフィサー)が発行する貨物受取証のこと。コンテナ船の場合のDock Receiptにあたる。
MLB(Mini-Land Bridge)
日本から米国西岸経由、カナダ東部及び米国東海岸、メキシコ湾岸向けの複合輸送のこと。
M/T
メトリック・トンの項を参照。

N

NACCS
輸出入・港湾関連情報システムの項を参照。
Notify Party
荷受地での荷受人への連絡先。
NVOCC
Non-vessel Operating Common Carrierの略。自らは海上運送を行う船舶を運航しない貨物運送人で、貨物の実運送人に対しては荷送人として貨物の運送を依頼する事業者。
NW7
バーコードの1種。運送送り状等に多く利用されている。

O

OEM (Original Equipment Manufacturing)
相手先のブランドへの供給、販売。他社ブランド名での販売を前提に、製品や部品を製造し供給すること。
OLT(Overland Transport)
保税運送の項を参照。
Open Policy
包括保険。長期間、継続的に船積みされる貨物について保険会社と包括的に結んだ契約。

P

Partial Shipment
契約数量の分割船積み。
Power of Attorney
委任状
PDラベル
物流ラベル。SCMラベルとも言う。
POS (Point Of Sales)
販売時点情報管理。商品に関する情報を収集し管理するシステム。バーコードの利用により広く利用されている。情報収集機能がついたレジスターをPOSレジと呼んでいる。
PPバンド
荷物の結束のためのプラスチック製の紐。荷物の取りまとめや、カートン破損防止に利用されている。

Q

QC (Quality Control)
品質管理。製品やサービスの品質を維持し、不良品をなくすための管理活動。全社的な品質管理活動をTQC(Total Quality Control)という。TQCは具体的にはQCサークル(数名からなる小集団)によって展開される。
QR (Quick Response)
繊維業界におけるSCMの取組。POSシステムを用いて、販売情報を迅速に生産に反映させる方式。

R

RORO Ship
(Roll on/Roll off Ship)。ロールオン/ロールオフ船。船舶に設けられたランプウェーを通じてトラック、トレーラーが船内に自走して出入り、荷役する方式の船。
RSC (Regional Shopping Center)
広域型の大型ショッピング・センター
RCEP(Regional Comprehensive Economic Partnership)
ASEAN、日本、中国、韓国、豪州、ニュージーランドの15カ国が参加する「地域的な包括的経済連携(RCEP)協定」。中国、韓国を含めて、日本の貿易額の約5割を占める地域がカバーされる。2021年9月現在、発効に向けた準備作業中。

S

SC (Shopping Center)
ショッピングセンター。大型小売店・専門店・飲食店等が入居する大規模建物
SCM (Supply Chain Management)
商品の資材調達から在庫管理、製品の配送・販売まで事業活動の川上から川下までを総合的に管理すること。
SCM、SCMラベル (Shipping Carton Marking)
出荷情報ラベル。SCMラベル。カートン内の情報をバーコード等にて記載している。ASN(事前出荷明細送付)との連動により、検品作業等の業務効率化が行なえる。
SDS(Safety Data Sheet)
旧来はMSDSと呼ばれていたもの。GHS(化学品の分類および表示に関する世界調和システム)で定義されているSDSに統一された。化学物質や製品を他の事業者に出荷する際に、その相手方に対して、その化学物質に関する情報を提供するための資料
SKU (Stock Keeping Unit)
最小在庫管理単位。いわゆる単品(最も小さい状態)の単位。商品を数える最小の単位。
SM (Super market)
スーパーマーケット。お客が自分で商品を選びレジで支払い、袋詰めするお店
SPM (Suspended Particulate Matter)
空中に浮遊する汚染物質の内、粒子の直径が10マイクロメートル(100分の1ミリメートル)以下のもの。慢性の呼吸器疾患の原因とされる等、健康への影響面から最も憂慮される大気汚染物質。

T

TCO (Total Cost Ownership)
総合的なシステム所有運用管理コスト。保守や運用における人件費等がポイント。
TEU (Twenty-foot Equivalent Unit)
20フィートコンテナ換算。およその貨物取り扱い量を示すために使われる単位。輸出入に用いる海上コンテナは、統一規格の20フィートと40フィートが多く使用されており、20フィートコンテナ1本は1TEU、40フィートコンテナ1本は2TEUとなる。参考:FEU(forty-foot equivalent unit)は40フィートコンテナ換算
THC
Terminal Handling Chargeの略。CYでコンテナ積み込み等に係る取扱い費用。
TPP
オーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、日本、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポール、米国及びベトナムの合計12か国で交渉が進められてきた経済連携協定。11か国で署名、8カ国が国内手続きを完了し2021年8月に発効。

U

UCP600
信用状取引規則の項を参照のこと

V

VAN (Value Added Network)
コンピュータ接続サービスの1つ。異なるコンピュータ間で情報を交換するためのネットワークサービス。各事業者より提供されている。
VAT (Value Added Tax)
付加価値税。製造、流通すべての段階において事業者の付加価値に対して課される税金。日本で言う消費税に相当し、税率は対象となる物品やサービス(その付加価値の加減)によって異なることが多い。EU諸国をはじめ、アジア諸国など世界各国で広く採用されており、その税率は国ごとに異なる。
VC (Voluntary Chain)
独立性を保ちながら共同仕入れなどを行うお店のグループ
VICS (Vehicle Information Communication System)
道路情報通知システム。道路規制情報、渋滞情報、事故・工事情報、気象情報、所要時間情報、経路案内、道路地図等の情報をドライバーや運航管理者に提供するシステムのこと。
VMI (Vendor Managed Inventory)
「ベンダー主導型在庫管理」と呼ばれ、ベンダーが納入先メーカーの要望に応じてジャストインタイム(JIT)納入できるよう、納入先メーカー拠点の隣接地にベンダー資産のまま在庫を保管し管理するもの。

Y

YAS(Yen Application Surchage)
東南アジア航路などで日本円の高騰に対して課徴する円高調整金

1-9

1

1パレット当たり重量
パレタイズされた保管物のパレットを含む質量のこと。

2

2パレット式
1棚に2パレット格納する方式のこと。通常は間口に対していうが、棚の奥行きに2パレット格納する場合は、奥行き2パレット式という。
24時間ルール
AMSの項を参照。

3

3PL(Third Party Logistics)
サードパーティとは、荷主企業(ファーストパーティー)と輸送会社もしくは卸売業・小売業(セカンドパーティー)に対して第三者である利用運送を駆使し、荷主側の物流を全面的に代行する事業者の意。
3PLとは、「荷主企業に代わって、最も効率的な物流戦略の企画立案や物流システムの構築の提案を行い、かつ、それを包括的に受託し、実行すること。荷主でもない、単なる運送事業者でもない、第三者として、アウトソーシング化の流れの中で物流部門を代行し、高度の物流サービスを提供すること」との定義がある(国土交通省策定の総合物流施策大綱[2005-2009])。

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4PL(Fourth Party Logistics)
Andersen Consulting(現在の Accenture)が自社のコンサルティングサービスをアピールするために創出した概念。
現在、物流関係者の多くは、4PLをコントラクトサービスプロバイダー、リード・ロジスティクス・プロバイダー(LLP)と同義の内容の事業で使用。

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5S
工場を中心に、いまや企業のほとんどが取り組んでいる安全、品質向上を目指し取り組まれてきた、業務遂行上の基本的な活動。「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」の頭文字をとって5Sという。