系統用蓄電池事業に参入 ~サステナブルな未来に向け、「電力倉庫」で社会インフラを支える~
2025年08月25日
当社は、新規事業として系統用蓄電池事業に参入します。
同事業は、大規模な蓄電池システムを導入し、電力市場での取引を通じて電力を充放電することで、電力系統(電力供給網)の安定化や効率化、特に再生可能エネルギーの変動を平準化し、電力の需給調整に寄与する事業です。
神奈川県・埼玉県を手始めに展開し、当社アセットの有効活用とともに日本のエネルギー問題解決に貢献します。
今後も当社は、「挑戦とイノベーション」でサステナブルな社会の実現に向けた取り組みを続けていきます。
事業の詳細等は次のとおりです。
参入の背景
当社は物流と不動産という社会を支えるインフラ事業を営んでおり、経営計画[2025-2030]においても、新しい価値を創造して社会を支えることを標榜しています。
そのような中、自己アセットを有効活用しながら長期的に環境や社会に貢献できる事業として系統用蓄電池事業の検討を開始し、今般、参入に至りました。
事業概要
- 1当社所有地(一部借地)に大型の蓄電池を設置し電力系統に接続、電力市場(卸電力市場・需給調整市場・容量市場)において電力取引を行う。
- 2データセンター対応ビル等の運営で培った大容量の電力設備の取扱いノウハウを生かし、施設の保守・管理を当社グループ会社が行う。
- 3事業期間は各物件20年間(蓄電池の耐用期間相当)を想定している。
スキーム図
案件概要
港北電力倉庫(仮称) | 児玉電力倉庫(仮称) | |
所在地 | 神奈川県横浜市 | 埼玉県本庄市 |
敷地面積 | 約 13,000㎡ | 約 900㎡ |
定格出力 | 約 85MW | 約 2MW |
定格容量 | 約 340MWh | 約 8MWh |
蓄電池種類 | リチウムイオン電池 | リチウムイオン電池 |
合計容量 約 350MWh(※)
※1日1サイクルの充放電をした場合、一般家庭約4万世帯の1日の使用量に相当
(出典:東京電力「平均モデルの電気料金」)
投資額
2か所計 約200億円
スケジュール
- 2026年度中
- (仮称)児玉電力倉庫着工予定
- 2027年度中
- (仮称)児玉電力倉庫稼働開始予定
- 2028年度中
- (仮称)港北電力倉庫着工予定
- 2030年度中
- (仮称)港北電力倉庫稼働開始予定
その他
- 1今後上記2カ所に加え、他県5カ所で事業展開を計画しています。7カ所での合計容量は約700MWhとなる見込みです。
- 2電力を蓄えたり出し入れをする、いわば電力の倉庫として、本事業を「電力倉庫 (Grid Electricity Storage) 」とネーミングし、2024年11月に商標登録しています。
- 3本事業は、当社の社内公募制度「MLCイノベーションプログラム」から生まれ、事業化されたものです。
- 4電力倉庫のイメージ動画を作成しました。こちらも是非ご覧ください。
完成イメージ図
お問い合わせ先
広報・IR部
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