三菱倉庫の脱炭素化に向け、JERA Crossと太陽光バーチャルPPAを締結

2025年10月22日

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三菱倉庫株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:斉藤 秀親、以下「三菱倉庫」)と株式会社JERAの子会社である株式会社JERA Cross(本社:東京都中央区、代表取締役社長:一倉 健悟、以下「JERA Cross」)は、このたび「太陽光バーチャルPPA」を締結いたしました。

 バーチャルPPAは、コーポレートPPA(※1)の一つの形態であり、需要家の敷地外の専用発電所で発電された再生可能エネルギーの環境価値(※2)を仮想的に需要家が調達する手段です。このたび、三菱倉庫と JERA Crossとの間で、太陽光バーチャルPPAを締結したことにより、太陽光発電設備(約8,000kW)から生み出される追加性(※3)のある非化石証書(※4)を、アグリゲーター(※5)であるJERA Crossを通じて関東地区の三菱倉庫に提供し、三菱倉庫は再生可能エネルギーの環境価値の調達を通じ、実質的に再生可能エネルギー由来の電力の調達が可能となります。

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また、今回の太陽光バーチャルPPAを契機に、三菱倉庫とJERA Crossは、三菱倉庫グループのGHG排出量削減目標達成に向けた検討に関する基本合意書を1022日に締結しました。今後も、両社はこの基本合意書に基づき、さらなる再生可能エネルギーを活用した気候変動対策に取り組んでいきます。


三菱倉庫グループは、中長期的目標として「2050年度ネットゼロ宣言」を掲げており、また、短期目標として排出するGHG排出量を2030年度に2022年度比で42%削減することを目指しています。(「三菱倉庫グループ サステナビリティ経営について」(※6)参照)環境に配慮した輸送への取組みとして、リニューアブルディーゼルやEVトラックの導入、トラック輸送の鉄道輸送へのモーダルシフトを進めるほか、再生可能エネルギーや非化石証書の購入によりGHG排出量の削減を促進し、気候変動対策を進めています。

JERA Crossは、お客さまのGXパートナーとして、脱炭素をコストから価値へ転換できるようにロードマップや戦略の策定、再生可能エネルギー等の開発・供給のみならず、24/7カーボンフリー電力(※7)の供給を実現するHourly matchingの先端技術の提供まで一気通貫で支援します。お客さまの課題解決と事業変革、CO2排出削減に向けてJERA Crossがワンストップソリューションパートナーとして共に進めてまいります。

※1 コーポレート PPA:太陽光発電等の発電事業者が開発した電源から、電力需要家が個別に電力供給を受ける形の電力供給契約
※2 環境価値:太陽光発電等でCO2GHG)を排出せずに発電した価値
※3 追加性:新たに再生可能エネルギー発電設備を設置することで、再生可能エネルギーを拡大させること
※4 非化石証書:どの発電所で発電された環境価値なのかを特定する等の裏付けを行って証書化し、事業者間等でやり取りできるようにしたもの。非化石証書を用いて、事業者は実質的に再生可能エネルギー由来の電力の調達が可能となる
※5 アグリゲーター:多くのエネルギーリソースを束ね、発電事業者・需要家・電力会社の間に立って、電力の需要と供給のバランスコントロールやエネルギーリソースの最大限の活用に取り組む事業者のこと
※6 「三菱倉庫グループ サステナビリティ経営について」はこちらをご参照下さい(202536日公表)
※7 24/7twenty - four seven)カーボンフリー電力:毎日24時間・毎週7日間、すなわち年間365日にわたってCO2を排出しない電力の名称。経済産業省の「電力の小売営業に関する指針」に従い、需要電力量の100%について、CO2ゼロエミッション電源(再生可能エネルギー発電設備および水素発電設備を意味します)を電源構成とし、および非化石証書の使用による環境価値をともに供給することを意味しており、燃料の製造・輸送等のライフサイクルを含めてCO2が排出されないことを意味するものではない

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