2026年 社長年頭挨拶(社員向けメッセージ)
2026年01月05日
皆さん、新年明けましておめでとうございます。三菱倉庫グループの皆さんの日々のご努力に感謝するとともに、こうして皆さんと新しい年を迎えられることを、心から嬉しく思います。年頭に当たり、ご挨拶を申し上げます。
昨年を振り返りますと、アメリカ新政権の通商政策や中東情勢の緊張、ウクライナ情勢の長期化など、依然として、国際情勢の不安定さが企業活動に大きな影響を与えました。こうした環境下で、世界経済の成長率は3%程度を維持していますが、保護主義や貿易摩擦の拡大、そして、気候変動への対応など、企業には、柔軟性とレジリエンスが強く求められた一年でした。
2026年の見通しとしては、世界経済は緩やかな成長を続けるものの、国際情勢の不安定さは継続します。一方で、AIやロボティクス、バイオテクノロジーなどの新しい技術分野が世界経済を牽引し、企業には「環境変化を事業機会に変える力」が求められます。物流業界においても、サプライチェーンの強靭化、脱炭素対応、デジタル化が不可欠です。
さて、三菱倉庫グループは、2025年から2030年までの新しい経営計画を策定しました。これは、事業環境の大きな変化に立ち向かうために、人的資本である人材をはじめとする当社グループのポテンシャルを最大限に発揮し、変革と成長への取り組みを進めていくものです。この経営計画に基づき、私たちは多くの挑戦を始めました。
日本国内では、神奈川県平塚市にある自社倉庫を再開発し、マルチテナント型賃貸物流施設を建設することを決定しました。この物流施設では、荷役・輸配送・流通加工・国際輸送などのロジスティクス・サービスをテナント企業に対して提供いたします。
また新規事業として、系統用蓄電池事業に参入することを決定しました。 当社のアセットとともに、データセンター対応ビル等の運営で培った大容量の電力設備、取扱いノウハウを生かし、エネルギー問題の解決に貢献します。
海外では、タイ・バンコク近郊では、現地デベロッパーと合弁で、物流施設の開発事業を進めています。米国では、テキサス州の賃貸集合住宅事業に参画しました。いずれも資産回転型のビジネスモデルを活用し、不動産事業としては、初の海外での開発案件となります。インドでは、現地法人「インド三菱倉庫会社」を設立し、営業を開始しました。インドでのワンストップのサービス提供体制を強化します。
本年は、経営計画における取り組みを加速させていきます。
トータルロジスティクスを更に進めていくために、アカウントマネジメントを強化し、顧客と長期的な信頼関係を構築しながら、今日、経営課題となったサプライチェーンの全体最適の観点からの提案と解決策を提供する仕組みを構築します。
日本国内ではエリア戦略を進め、支店が設置されていない地域での事業展開を進めます。
海外事業については計画どおりASEAN、北米、インドを最重点領域として引き続き拡大を進め、海外事業をサポートする体制も整備します。
また、M&Aを含む投資を国内外において積極的に進め、物流ネットワークを強化させます。
DXによる自動化・省人化も推進し、集中事務センターやスマートターミナルプロジェクトにより生産性を向上させるとともに、気候変動対策の取組も強化します。
さて、経営計画の達成のために、私は、次の3つを皆さんにお願いしたいと思います。
挑戦すること:変化を恐れず、新しいことに挑戦してください。前例踏襲は、思考停止であり退化です。環境は変化しているからです。挑戦は変革と成長の原動力です。それぞれの持ち場での、少しでも何かを良くしようとする努力の積み重ねが、大きな変化につながります。
部門の壁を超えること:物流と不動産、国内と海外、現場と本店。部門の垣根を越え、知恵と力を結集してください。先ほど例に挙げた昨年からの新しい取組みは、物流と不動産、または海外事業と不動産のように、部門の壁を越えることによって生まれたイノベーションです。全部門が一丸となって新しい取組みを実現していきたいと思います。
長期目線で取り組むこと:日々の問題解決はもちろん大切ですが、未来を見据えた取り組みも同じくらい重要です。未来を創るのは、今日の一歩です。
本年、当社は創立139年目を迎えることになります。これからも「挑戦とイノベーション」で社会課題を解決し、社会への貢献を続けながら200年企業を目指していきましょう。
今年は午年です。
馬は力強く前進していくことから、午年は、「前進する」年、「飛躍する」年と言われます。私たちも、歩みを止めず、力強く前進し、飛躍する一年にしましょう。
2026年が、三菱倉庫グループの皆さんとご家族にとって、実り多く、健康で幸せな年となることを心より祈念し、私の年頭の挨拶といたします。