不動産事業
約50棟、延べ床面積約90万m2にのぼる不動産施設(オフィスビル、商業施設、住宅)の賃貸事業のほか、分譲マンションも手掛ける。高い事業継続性を備え、環境負荷の低減に配慮した「災害に強い環境配慮型オフィスビル」の開発も積極的に進出。
オフィスビル・商業施設・住宅など、幅広く事業を展開
かつては物流に利用されていた土地が都市開発の進展の中で、物流用地として適さなくなることがあります。より最適な街づくりのために、そのような土地をいかに有効活用するか、というコンセプトで三菱倉庫の不動産事業は始まりました。
三菱倉庫は、高い安全性と、コンピューターの稼働や通信に最適な環境を整え、高度化するIT社会をサポートするデータセンター対応ビルを、お客様の重要な情報基地として提供、運営してきました。そして、今日、三菱倉庫が「不動産事業」で重視していることは、災害時においても途切れることなくサービスを継続する”事業継続性”であり、災害対策についてのノウハウをオフィスビルに応用し、お客様の事業継続を全面的に支援しています。
また、神戸や横浜では大型ショッピングモールやオフィス、住宅等の複合施設の開発・運営を行っているほか、近年は、既存用地にとらわれない、官民連携事業(PPP:Public Private Partnership)など新しい分野にも積極的に取り組んでいます。
主な仕事内容
- 賃貸施設の企画開発
- 賃貸施設の運営管理
- テナント交渉
- 分譲マンションの企画・開発・販売 等
三菱倉庫の不動産事業
災害に強いオフィスビル
お客様の事業継続ニーズに対応するため、大地震にも耐えられる建物の耐震性や信頼性の高い電源供給設備、大容量の非常用発電機、複数経路の通信確保、水害に備え建物の主要設備機器の3階以上への配置などのハード面のほか、専門スタッフによる設備機器の維持管理などソフト面からも支援しています。
地球環境に配慮した不動産開発
高効率設備機器、太陽光発電、LED照明などを積極的に採用し、PAL(建築物の年間熱負荷係数)やERR(設備システムのエネルギー削減率)の低減に取り組んでいます。また、神戸ハーバーランド地区のシンボルとして親しまれているモザイクガーデン大観覧車の照明をネオン管からLEDに全面リニューアルし、年間消費電力、CO2排出量を約80%削減しました。
賑わいと笑顔があふれる街づくり
神戸ハーバーランド地区では、ウォーターフロントの景観を活かして「umie(ウミエ)」をオープンしました。また、横浜ポートサイド地区では、客船をモチーフにしたオープンモール型の商業施設「横浜ベイクォーター」を開発、運営しています。臨海部の新しい景観を創出したことが評価されて、横浜市主催の「横浜・人・まち・デザイン賞」を受賞しました。
最近のトピック
2014年9月、「災害に強い環境配慮型オフィスビル」である「日本橋ダイヤビルディング」が竣工しました。東京都選定歴史的建造物に選定された旧社屋「江戸橋倉庫ビル」(1930年12月竣工)の外観を保存しながら高層オフィスビルに建て替えるという画期的なプロジェクトでした。高層部は賃貸オフィス、低層部は「トランクルーム」及び三菱倉庫の本店オフィスになっています。様々な環境への配慮が評価され、建築環境総合性能評価システム「CASBEE」の最高位であるSランクを取得しています。